学習まんが『アフォーダンス』を読んだみなさん、耕太くんと里音ちゃん、そして博士が帰ってきましたよ!昨年bitechoの記事でも紹介したエクリの学習まんが第二弾、『記号とアブダクション』が発売されました。
記号論を確立した哲学者チャールズ・サンダー・パースがテーマです。
パースは、対象を記号として読み取り解釈し世界との関係を理解するという、記号とアブダクションの理論を構築しました。実感するのがちょっと難しいのですが、理解のきっかけを掴むと私たちを取り巻く世界が急に広がります。
内容についてはこのあたりにして、学習まんがというフォーマットについても詳しく紹介します。
まんがの最後には「おうちの方へ」と大人向けのあとがき風の解説がついています。まんがではパースの論理の全体像を紹介し、「おうちの方へ」ではなぜパースを取り上げたか、その意図や読者に期待することが書かれています。子ども向けの学習まんがの体裁を取っていますが、大人向けの仕掛けがちりばめられているわけです。
アフォーダンス理論と同じくパースのアブダクションは注意深い洞察が必要です。輪郭を捉えるのには時間がかかりますが、まんがであることのメリットは哲学や心理学といった領域の垣根を感じさせない軽やかさにあります。
冊子版はエクリストアから一部800円で購入できます。ウェブ版の公開も予定しているそうですが、個人的にはノスタルジックな二色印刷と紙の質感を楽しむためにも冊子版をおすすめします。
「思想としてのデザインを、デザインされたテキストで届けるメディア」
ÉKRITS / エクリ
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