台湾現代芸術事情
大学院時代の友人を訪ねて、台北に行ってきました。彼女に案内してもらい、台北市内の現代アートスポットに行ってきましたのでご紹介します。
まずはMOCA Taipei。ここは日本の植民地時代に小学校だった建物で、その後市役所として使われ、現代美術館へと改装された場所です。現在行われている企画展は「SPECTACLE-TO EACH HIS OWN」(〜4/12)。今活躍する台湾、中国の若いアーティストの作品が集められています。内容に入る前に、チケットについて少し。厚紙で作ってあり、切り抜いて紙飛行機が作れるようになっています。この美術館では毎回このようなお土産にもって帰れるチケットを作っているそうです。展覧会の構成は映像作品が多く、後半に絵画や立体の作品が集まっていました。小さい部屋に分かれた一階部分にそれぞれ映像作品を展示しており、建物の特徴に合わせたところもあるように感じました。
展覧会チケット コンパクトサイズの図録
そして夕食後連れて行ってもらったのが、IT ParkとVT Artsalon。IT Parkは、80年代終わりにアーティスト達がお金を出し合って場所を借り、自分たちの展示スペースを作ったのが始まりだそうです。アーティストの情報交換の場としても機能してきました。台北市文化局や国家芸術文化基金の支援と、写真スタジオの貸し出しなどで運営しているそうです。IT Parkの数件先の地下にあるVT Artsalonは展示スペースとクラブが併設されたような場所で、IT Parkよりちょっと若い世代の空間です。友人によると、タバコ会社やアルコール飲料会社と組んでプロモーションの場としても機能しているようです。両方ともアート関係者が集い、人脈を広げたり情報を交換したりするサロンのような趣がありました。
と、盛りだくさんの台北現代美術探訪でしたが、熱い台湾のアートパワーを体感した半日でした。台北に行かれる機会があれば皆さまもぜひ!
Special thanks to Chi-Ping!
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