イギリスの博物館情報サイト、24Hour Museum でショッキングな記事を見つけました。マンチェスターの科学産業博物館が、昨今の世界金融危機で国有化されたアイスランドの銀行に投資しており、900,000ポンド(約1億5700万円)の損失を出したそうです。博物館のディレクターSteve Davis氏によると、館の主要な資金ではないで運営には影響がないとのことです。しかし実は、この資金は教育プログラムや地域の歴史遺産プログラムのための蓄えていたものだったそうです。プログラムが滞ることのないように現在支援者やパートナーを探しているとディレクターは語っています。
この記事は、毎日マスコミを賑わしている金融危機のニュースが、にわかに身近に感じられる内容でした。各種金融機関に投資している各国の博物館や芸術文化財団が、この先同じような問題に直面する可能性がどれぐらいあるのだろう、と考えるととても不安な思いになります。そしてなによりも、博物館教育を専門に勉強してきた私にとって「運営には影響はない」けれど「教育部門の資金に損失が出た」というくだりも見過ごせない問題であると感じました。
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