2009年9月21日月曜日

神話と遊ぶ

 

 一昨日、東京オペラシティギャラリーで「鴻池朋子展 インタートラベラー神話と遊ぶ人」を観ました。2日経ってもまだじわじわ「効いてくる」展覧会でした。

 地球の中心に向かって行く、という設定の展示になっており、いくつかに区切られたスペースの入り口にはその場所の「深度」が表示されています。地球の成り立ち?世界の成り立ち?とても壮大なイメージが感じられます。物語に沿っている訳ではありませんが、個人の原初的な想像力が呼び起こされるような体験でした。小さい頃、宇宙の果ての先はどうなっているのか、とか、産まれる前に私の意識はどこにあったのか、などと考えて吸い込まれそうになった、怖いようなドキドキするような記憶が思い出されるようでした。

 展示室を出たところに、「赤ん坊」という作品を展示するまでの映像が見られます。(ウェブサイトでも観られるようです。)これもまた、何かを作り出す時に現れる、うねりような力強さがあり目が離せませんでした。